____________________________________________________ 漢字プリント・ユーティリティ 1 _________________________________________________________________ KPRINT 漢字プリント・ユーティリティ _________________________________________________________________ 1.1 機能概要 文書ファイルを行ピッチ,文字ピッチ,横書き/縦書きなどの指定 によって漢字プリンタへ出力するためのユーティリティです。 _________________________________________________________________ 1.2 KPRINTコマンド KPRINT 1-1 KPRINT _________________________________________________________________ KPRINT _________________________________________________________________ 形式 KPRINT ファイル指定 [,...] コマンド修飾子 省略時設定 /LA84 /LA84 /LN03 /LA84 /FORM = フォーム指定 /FORM = 0 /IDENTIFY /IDENTIFY /NOTIFY /NONOTIFY /OUTPUT = 出力ファイル名 /NOOUTPUT /QUEUE = プリント・キュー名 /QUEUE = JSY$PRINT パラメータ修飾子 省略時設定 /ASCII /ASPECT_RATIO = (縦の比率 [,横 /ASPECT_RATIO = (1,1) の比率]) /BOTTOM = 行数 /BOTTOM = 6 /CHARACTER_PITCH = ピッチ指定 /CHECK [ = (option [,...] ) ] /NOCHECK 1-2 KPRINT KPRINT /COMMAND /NOCOMMAND /COPIES = コピー部数 /COPIES = 1 /COVER_PAGE /COVER_PAGE /DELETE /NODELETE /EVEN_PAGE /FEED /FEED /FLAG_PAGE /NOFLAG_PAGE /FOOTER = (文字列 [,けた位置]) /NOFOOTER /HEADER /NOHEADER /HIGH_SPEED /HORIZONTAL /HORIZONTAL /JIS /KEISEN = (線の太さ) /NOKEISEN /LANDSCAPE /LEFT = 文字数 /LEFT = 0 /LENGTH = 行数 /LETTER /LINE_PITCH = ピッチ指定 /ODD_PAGE /OVERLAY_FORM /NOOVERLAY_FORM KPRINT 1-3 KPRINT /PAGE = (...) /NOPAGE /PRINT = ([ START=印刷開始ページ ,] [ END=印刷終了ページ ]) 全ページ印刷 /REGISTER_FORM /NOREGISTER_FORM /RESOLUTION = 1インチ当たりの ドット数 /SIXEL /NOSIXEL /SIZE = (用紙の縦サイズ [ ,用紙の横サイズ ])または用紙の種類の番号 /SLANT /TITLE = (文字列 [ ,けた位置]) /NOTITLE /TOP =行数 /TOP = 0 /VERTICAL /HORIZONTAL _________________________________________________________________ パラメータ ファイル指定 入力ファイルを指定します。ワイルドカードも使えます。ファイ ル・タイプの省略時の値は.LISです。 ________________________ 注意 ________________________ 漢字プリント・ユーティリティが一時的に作成した中間ファ イルが残る場合があります。このファイルはユーザによって 消去することができます。中間ファイルは次のような形をし ています。 SYS$SCRATCH:KPRI%%%%%%%%%%%%.TMP (%は1文字を表す) ______________________________________________________ 1-4 KPRINT KPRINT 1.3プリンタの選択 _________________________________________________________________ 1.3 プリンタの選択 漢字プリント・ユーティリティは,LA86,LA88,LA90,LA280, LA380およびLN03Plus をサポートします。これらのプリンタは印 刷機能・制御コードの働きが異なりますから,下記のコマンド修 飾子で出力する機種を指定します。指定のない場合は,LA86への 出力となります。 <コマンド修飾子> /LA84 「LA86」・「LA88」・「LA90」・「LA280」または「LA380」 への出力であることを指定します。「LN03」をLA84モードで 使用している場合もこの指定です。 /LN03 「LN03Plus」(LN03Sモードで使用)への出力であることを指 定します。以後の説明では「LN03Plus」を「LN03」と略記し ます。 _________________________________________________________________ 1.4 ファイル制御 <コマンド修飾子> /OUTPUT /OUTPUT =出力ファイル名 出力をプリント・キューではなくファイルに対して行うことを指 定します。作成したファイルを印刷する場合には,KPRINTコマン ドではなくPRINTコマンドを使用します。 /OUTPUTを指定した場合はプリント・シンビオントに関連する機能 (/QUEUE,/FORM,/IDENTIFY,/NOTIFY,/FLAG_PAGE,/COPIES,修 飾子によるもの)を実行しません。 KPRINT 1-5 KPRINT 1.4ファイル制御 入力ファイルがSIXELファイルの場合は,作成した出力ファイルを プリンタに出力する際に,/NOFEED修飾子を指定してください。 $ KPRINT/LA84/OUT=temp.out GRAPH.SIX $ PRINT/nofeed temp.out <パラメータ修飾子> /DELETE /DELETE /NODELETE (省略時設定) 指定した入力ファイルを,印刷後に削除します。省略時の設定で は削除されません。 _________________________________________________________________ 1.5 印刷の制御 PRINTコマンドの修飾子と同じように印刷の一般的な機能を制御し ます。 1.5.1 シンビオント制御 これらの修飾子はPRINTコマンドと共通でそのままプリント・シン ビオントに渡されます。ただし,/OUTPUTを指定した場合はプリ ント・シンビオントを使用しませんのでこれらの機能を無視しま す。 <コマンド修飾子> /FORM /FORM =フォーム指定 /FORM = 0 (省略時設定) DEFINE/FORMで定義されたフォーム名またはフォーム番号を指定し ます。 1-6 KPRINT KPRINT 1.5印刷の制御 /IDENTIFY /IDENTIFY (省略時設定) /NOIDENTIFY プリント・ジョブに関するメッセージの表示を制御します。 /NOTIFY /NOTIFY /NONOTIFY (省略時設定) 印刷終了のメッセージを端末に出力します。省略時はメッセージ を出力しません。 /QUEUE /QUEUE =プリント・キュー名 /QUEUE = JSY$PRINT (省略時設定) ファイルを出力するプリント・キューの名前を指定します。省略 時の値は JSY$PRINTです。 <パラメータ修飾子> /COPIES /COPIES =コピー部数 /COPIES = 1 (省略時設定) 指定されたすべてのファイルに対し,指定された部数を印刷しま す。省略時の設定では1部です。 /FLAG_PAGE /FLAG_PAGE [ =キーワード] /NOFLAG_PAGE (省略時設定) フラグ・ページの印刷を制御します。省略時はフラグ・ページを 出力しません。 KPRINT 1-7 KPRINT 1.5印刷の制御 /FLAGがパラメータではなくKPRINTコマンド自体に指定された場合 には2種類のキーワード,ALLまたはONE,を指定することができま す。ALLは印刷するすべてのファイルにフラグ・ページを付けるこ とを指定します。ONEは最初のファイルのみにフラグ・ページを付 けることを指定します。 ________________________ 注意 ________________________ フラグ・ページに出力されるファイル情報は,漢字プリン ト・ユーティリティが一時的に作成した中間ファイルの情報 です。したがって,ファイル名,最終更新日時,ブロック・ サイズ,最大レコード長などは,KPRINTコマンドで指定した 入力ファイルの情報とは異なります。 ______________________________________________________ 1.5.2 KPRINT特有の印刷制御 印刷の便宜をはかるために,次のようなパラメータ修飾子が用意 されています。 <パラメータ修飾子> /COVER_PAGE /COVER_PAGE (省略時設定) /NOCOVER_PAGE 最初に漢字プリント・ユーティリティが作成した表紙を1ページ出 力します。省略時は表紙を出力します。 /EVEN_PAGE 偶数ページのみ出力します。/ODD_PAGEと同時に指定することはで きません。 /FEED /FEED (省略時設定) /NOFEED 1-8 KPRINT KPRINT 1.5印刷の制御 KPRINTで自動的に行うフォーム・フィードの挿入を制御します。 省略時は/FEEDで1ページの行数にしたがってフォーム・フィード を挿入します。 /ODD_PAGE 奇数ページのみ出力します。/EVEN_PAGEと同時に指定することは できません。 /PRINT /PRINT = ([ START=印刷開始ページ, ] [ END=印刷終了ペー ジ]) 印刷開始および終了ページを指定します。省略時はすべてのペー ジを印刷します。 例 /PRINT = (END=10) 10 ページまで印刷 /PRINT = (START=10, END=20) 10 〜 20 ページを印刷 /PRINT = (START=20) 20 ページ以降を印刷 _________________________________________________________________ 1.6 書式の制御 印刷する文書の書式を決定するためのパラメータ修飾子です。 1.6.1 ピッチの指定 文字ピッチと行ピッチを制御します。文字ピッチは1インチあたり の半角文字数で指定します。行ピッチは1インチあたりの行数で指 定します。指定する値はプリンタごとに異なります。 KPRINT 1-9 KPRINT 1.6書式の制御 文字ピッチ ┌ ああああ ┌─┴─┐ 行ピッチ ─┤ A B └ いいいい <パラメータ修飾子> /CHARACTER_PITCH /CHARACTER_PITCH =文字ピッチ指定 文字ピッチを1インチあたりの半角文字数で指定します。プリンタ の機種により,指定できる文字ピッチは異なります。 「LA86」 「LA88」 「LA90」 「LA280」または「LA380」への出力 の場合 1: 13.3文字/イ ←省略時の値 ンチ 2: 12.9文字/イ ンチ 3: 12文字/イン チ 4: 10文字/イン チ 「LN03」への出力の場合 1: 15文字/インチ 2: 13.04文字/インチ ←省略時の値 3: 12文字/インチ 4: 10文字/インチ 1-10 KPRINT KPRINT 1.6書式の制御 5: 8.33文字/インチ /LINE_PITCH /LINE_PITCH =行ピッチ指定 行ピッチを1インチあたりの行数で指定します。 1: 12行/インチ 2: 8行/インチ 3: 6行/インチ ←省略時の値 4: 4行/インチ 5: 3行/インチ 6: 2行/インチ 1.6.2 印刷形式の指定 縦書き/横書き印刷およびポートレート/ランドスケープ印刷を選 択できます。ただし,プリンタの機種により,指定できる形式に は制限があります。 ポートレート横書き すべてのプリンタで可能 ポートレート縦書き すべてのプリンタで可能 ランドスケープ横書き LN03のみ可能 KPRINT 1-11 KPRINT 1.6書式の制御 ランドスケープ縦書き LN03のみ可能 ポートレート横書き ポートレート縦書き ┌─────────┐ ┌─────────────┐ │※→→→→→→→ │ │↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓※│ │→→横書き→→→ │ │↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓縦↓│ │→→→→→→→→ │ │↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓書↓│ │→→→→→→→→ │ │↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓き↓│ │→→→→→→→→ │ │↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓│ │→→→→→→→→ │ │↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓│ │→→→→→→→→ │ └─────────────┘ │→→→→→→→→ │ │→→→→→→→→ │ └─────────┘ ランドスケープ横書き ランドスケープ縦書き ┌─────────────┐ ┌─────────┐ │※→→→→→→→→→→→ │ │↓↓↓↓↓↓↓↓※│ │→→横書き→→→→→→→ │ │↓↓↓↓↓↓↓縦↓│ │→→→→→→→→→→→→ │ │↓↓↓↓↓↓↓書↓│ │→→→→→→→→→→→→ │ │↓↓↓↓↓↓↓き↓│ │→→→→→→→→→→→→ │ │↓↓↓↓↓↓↓↓↓│ │→→→→→→→→→→→→ │ │↓↓↓↓↓↓↓↓↓│ │→→→→→→→→→→→→ │ │↓↓↓↓↓↓↓↓↓│ └─────────────┘ │↓↓↓↓↓↓↓↓↓│ │↓↓↓↓↓↓↓↓↓│ │↓↓↓↓↓↓↓↓↓│ └─────────┘ <パラメータ修飾子> /HORIZONTAL 横書きで出力することを指定します。省略時の設定は横書きで す。 /LANDSCAPE 【LN03のみ有効】 ランドスケープ・モードで印刷します。この指定がない場合には ポートレート・モードで印刷します。 1-12 KPRINT KPRINT 1.6書式の制御 /VERTICAL 縦書きで出力することを指定します。省略時は/HORIZONTALで横書 きにします。 1.6.3 ページ・レイアウトの指定 上下の余白やタイトル,ページ付けを行い,ページ内のレイアウ トを設定できます。 KPRINT 1-13 KPRINT 1.6書式の制御 図 1-1 ページ・レイアウトの指定 ←──────用紙サイズ(SIZE)────────→ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ↑ ┃ ヘッダ(HEADER) ┃ │ ┃- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - ┃ │ ┃ 上部余白(TOP) ┃ │ ┃ ┌────────────────┐ ┃ │ ┃ 左 │タイトル(TITLE),ページ番号(PAGE)│ ┃ │ ┃ 側 └────────────────┘ ┃ │ ┃ 余 ┌────────────────┐ ┃ 行数 ┃ 白 │ │ ┃ (LENGTH) ┃(LEFT) │ │ ┃ または ┃ │ │ ┃ 用紙 ┃ │ テキスト │ ┃ サイズ ┃ │ │ ┃ (SIZE) ┃ │ │ ┃ │ ┃ │ │ ┃ │ ┃ │ │ ┃ │ ┃ └────────────────┘ ┃ │ ┃ ┌────────────────┐ ┃ │ ┃ │フッタ(FOOTER),ページ番号(PAGE) │ ┃ │ ┃ └────────────────┘ ┃ │ ┃ ┃ │ ┃ 下部余白(BOTTOM) ┃ │ ┃ ┃ │ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ↓ <パラメータ修飾子> /BOTTOM /BOTTOM =行数 /BOTTOM = 6 (省略時設定) 下部余白行数を指定します。省略時の値は6です。 1-14 KPRINT KPRINT 1.6書式の制御 /FOOTER /FOOTER = (文字列[ ,けた位置]) /NOFOOTER (省略時設定) 各ページの最後の行に出力する文字列とそのけた位置を指定しま す。この指定が行われた場合は,出力用に最後の2行を確保しま す。ページの最後に出力する/PAGEと共に指定されている場合に は,同一行に出力します。 /HEADER /HEADER /NOHEADER (省略時設定) 各ページの先頭にヘッダ(ファイル名,最終更新日時,ページ番 号)を1行印刷します。省略時はヘッダを印刷しません。ヘッダ の文字ピッチは/CHARACTER_PITCHで指定した値です。KPRINTは, 文字ピッチと用紙サイズ(/SIZE)をもとにして1行の文字数を計算 し,ヘッダの内容が1行に収まらない場合は,ファイル名に含まれ る装置名などを省略します。 ________________________ 注意 ________________________ 出力する文書中に文字ピッチ,文字の大きさなどを指定する 制御コードが挿入されていた場合,次のページからヘッダが 正しく印刷されないことがあります。 ______________________________________________________ KPRINT 1-15 KPRINT 1.6書式の制御 /LEFT /LEFT =文字数 /LEFT = 0 (省略時設定) 左側余白を半角の文字数で指定します。省略時の値は0です。 /LENGTH /LENGTH =行数 1ページの行数を指定します。省略時には行ピッチ(/LINE_PITCH) と用紙サイズ(/SIZE)から1ページに印刷できる行数を計算し,改 ページを制御します。 /PAGE /PAGE [ =ページ番号設定] /NOPAGE (省略時設定) ページ番号の出力を指定します。この指定を行うとページ番号出 力用に2行確保されます。以下の項目が指定可能です。 START = s sページ目からページ番号を付けます。省略時の値 は1です。 END = e eページまでページ番号を付けます。省略時の設定 では最後までページ番号を付けます。 INITIAL = i ページ番号をiから始めます。省略時の値は1で す。 POSITION = p pけた目にページ番号を書きます。省略時の値は70 です。 TYPE = t ページ番号の形式を指定します。tが1の場合には "PAGE n"という形式で出力され,2の場合には"- n -"という形式で出力されます。BEFOREまたはAFTER を指定した場合には,このTYPEの指定を無視しま す。 1-16 KPRINT KPRINT 1.6書式の制御 TOP ページの最初の行にページ番号を書きます。 省略時の設定です。BOTTOMと同時に指定された場 合はTOPとみなします。 BOTTOM ページの最後の行にページ番号を書きます。TOPと 同時に指定された場合はTOPとみなします。 BEFORE =文字列 ページ番号の前につける文字列を指定。 これを指定するとTYPEの指定を無視します。 AFTER =文字列 ページ番号の後につける文字列を指定。 これを指定するとTYPEの指定を無視します。 /SIZE /SIZE = (縦サイズ[ ,横サイズ])または用紙の種類 出力用紙のサイズを指定します。指定方法は次の2種類です。 「LA86」 「LA88」 「LA90」 「LA280」または「LA380」への出力 の場合には,用紙の縦サイズのみ,または縦と横のサイズをイン チ数で指定します。 省略時の値は縦11インチ,横13.5インチです。 縦サイズのみを指定したとき,横サイズの省略時設定値は13.5イ ンチです。 例 /SIZE= 11 (縦 = 11 インチ,横 = 13.5インチ) /SIZE=(11,8) ( 縦 = 11 インチ,横 = 8インチ) 「LN03」への出力の場合には,用紙の種類を100または101の値で 指定します。 KPRINT 1-17 KPRINT 1.6書式の制御 例 100:A4 サイズ (縦 = 11.7インチ,横 = 8.3インチ) ↑省略時の値 101:レターサイズ (縦 = 11.0インチ,横 = 8.5インチ) KPRINTは,ここで指定された用紙サイズと行ピッチ(/LINE_PITCH) により,1ページの行数を計算し,改ページを制御します。ただ し,/LENGTHにより1ページの行数が指定された場合,縦サイズの 指定は無効です。 LN03に対する出力で,/SIZEと/LANDSCAPE,/VERTICALおよび /LINE_PITCHの関係を一覧表にしました。 表 1-1 用紙サイズと有効印字領域 ___________________________________________________________ ____________LN03_____________ 用紙________サイズ____________縦長________横長_____________ 100 11.70 縦 11.00 7.34 (A4) 8.30 横 7.20 10.50 101 11.00 縦 10.50 7.84 (LETTER)_____8.50_____横_______8.00________9.60____________ 表 1-2 用紙サイズと有効印字行数 ___________________________________________________________ _____行ピッチごとの印字可能行______ 用紙のサイ 用紙の方向__ズ__________1_____2_____3_____4_____5_____6____ ___________________________________________________________ 縦長 A4 131 88 66 44 33 22 LETTER 125 85 63 42 32 21 横長 A4 87 59 44 29 22 15 ____________LETTER_______94____63____47____32____24____16__ 1-18 KPRINT KPRINT 1.6書式の制御 プリンタのディップ・スイッチの設定(A4/LETTER)と/SIZEの指定 (100/101)が食い違っていると印字行数,左右の余白字数がおかし くなります。プリンタのディップ・スイッチの設定を確認の上, ご使用ください。 /TITLE /TITLE = (文字列[ ,けた位置]) /NOTITLE (省略時設定) 各ページの最初の行に出力する文字列とそのけた位置を指定しま す。この指定が行われた場合は,出力用に最初の2行を確保しま す。ページの最初に出力する/PAGEと共に指定されている場合に は,同一行に出力します。 /TOP /TOP =行数 /TOP = 0 上部余白行数を指定します。省略時の値は0です。 1.6.4 フォーム・オーバーレイ 別ファイルに入っているテキストや図形などと重ねて印刷するこ とができます。たとえば,独自のレター・ヘッドなどを付ける時 などに使用できます。この機能はLN03で有効です。 フォームは1種類登録でき,/REGISTER_FORM 修飾子によって登録 されたフォームを/OVERLAY_FORM修飾子を指定して利用します。 <パラメータ修飾子> /REGISTER_FORM 【LN03のみ有効】 /REGISTER_FORM /NOREGISTER_FORM (省略時設定) 指定ファイルをフォーム・オーバーレイのためのフォームとして 登録することを指定します。 KPRINT 1-19 KPRINT 1.6書式の制御 SIXELデータを含むファイルをオーバーレイ・ページとして登録す ることはできません。 /OVERLAY_FORM 【LN03のみ有効】 /OVERLAY_FORM /NOOVERLAY_FORM (省略時設定) フォーム・オーバーレイを行うことを指定します。 _________________________________________________________________ 1.7 グラフやイメージの印刷 SIXELフォーマットで書かれたグラフやイメージを文章に挿入して 印刷できます。現在,DECgraph,DECslide でSIXELファイルを作 ることができます。それぞれのSIXELファイルの作り方については 付録を参照してください。 SIXELデータを印刷する方法にはSIXELファイルの単独印刷とテキ スト文書の中への挿入の2種類があります。 1.7.1 グラフの単独印刷 SIXELデータのみからなるファイルは,KPRINTコマンドに/SIXEL修 飾子を付けて印刷します。 グラフの大きさは,1インチあたりのドット数を/RESOLUTION修飾 子で指定します。 グラフの縦横比は,/ASPECT_RATIO修飾子で指定します。 KPRINTは,省略時の設定ではDECgraphやDECslideで出力したイメ ージを4用紙の横幅に収めて印刷します。したがってDECgraph, DECslideの出力を違った大きさ,縦横比で印刷するときは /RESOLUTIONおよび/ASPECT_RATIOの修飾子で値を指定します。 1-20 KPRINT KPRINT 1.7グラフやイメージの印刷 例 DECgraphの出力を縦:横=2:1の比率でLN03に印刷する。 $ KPRINT/QUEUE=LN03/LN03/ASPECT_RATIO=(2,1) - _$ /RESOLUTION=150 GRAPH.SXL <パラメータ修飾子> /SIXEL /SIXEL /NOSIXEL (省略時設定) 指定されたファイルにSIXELモードを示すエスケープ・シーケンス を挿入して出力します。SIXELファイルに対する/NOSIXELの指定は 無効です。 /ASPECT_RATIO /ASPECT_RATIO = (縦の比率[ ,横の比率]) SIXEL出力時の縦横比を指定します。省略時は縦:横を1:1の比率で 出力します。 「LA86」 「LA88」 「LA90」 「LA280」または「LA380」への出力 の場合には,縦:横=1:1または2:1のみを指定できます。 例 /ASPECT_RATIO=2 縦:横 を 2:1 の比率で出力します。 /ASPECT_RATIO=1 縦:横 を 1:1 の比率で出力します。 「LN03」への出力の場合には,(m,n)または縦の比率のみを指定し ます(m,nは整数)。 KPRINT 1-21 KPRINT 1.7グラフやイメージの印刷 例 /ASPECT_RATIO=(2,1) 縦:横 を 2:1 の比率で出力します。 /ASPECT_RATIO=(100,50) 縦:横 を 2:1 の比率で出力します。 /ASPECT_RATIO=(3,5) 縦:横 を 3:5 の比率で出力します。 /ASPECT_RATIO=2 縦:横 を 2:1 の比率で出力します。 /RESOLUTION /RESOLUTION = 1インチ当たりのドット数 1インチ当たりのドット数(=1ドットの大きさ)を指定します。 プリンタにより次の値が指定可能です。 「LA86」 「LA88」 「LA90」 「LA280」または「LA380」への出力 の場合 144 : 144ドット/インチ←省略時の値 180 : 180ドット/インチ 「LN03」への出力の場合 30: 30ドット/インチ 50: 50ドット/インチ 60: 60ドット/インチ 75: 75ドット/インチ 100: 100ドット/インチ 150: 150ドット/インチ ←省略時の値 300: 300ドット/インチ 1-22 KPRINT KPRINT 1.7グラフやイメージの印刷 1.7.2 グラフの文書中への挿入 文書中にSIXELグラフを挿入して同時に印刷することができま す。そのためには,文書中のグラフを挿入したい位置に下の例の ように.SIXELコマンドを入れます。さらに,グラフの左端から位 置を.LMコマンドで指定します。 このようにして作成したテキスト・ファイルを/COMMAND修飾子を 付けて印刷します。 なお,この場合もグラフの大きさを/RESOLUTION修飾子,グラフの 縦横比を /ASPECT_RATIO修飾子で制御することができます。 例 DECgraphなどで作成したSIEXLイメージを文章の40文字(半角)目に 左をあわせて印刷する。 SAMPLE.TXT GRAPH.SXL ┌─────────┐ ┌─────────────┐ │. . . . . . . . . │ │ DECgraph などで作成した │ │. 文章. . . . . . │ │ SIXEL データ・ファイル │ │. . . . . . . . . │ │ │ │ .LM40 . │ │ │ │ .SIXEL GRAPH.SXL │ │ │ │ .LM0 │ │ │ │. . . . . . . . . │ └─────────────┘ │. . . 文章. . . . │ │. . . . . . . . . │ └─────────┘ このファイルを,次のコマンドで印刷します。 $ KPRINT/LN03/COMMAND SAMPLE.TXT <パラメータ修飾子> /COMMAND /COMMAND KPRINT 1-23 KPRINT 1.7グラフやイメージの印刷 /NOCOMMAND (省略時設定) テキスト・ファイル中で1けた目が“.”で始まる行をコマンド行 とみなします。省略時は/NOCOMMANDでコマンド行の処理を行いま せん。 コマンド・モードで1けた目に“.”を出力したい場合には“.”を 2個続けてください。 以下のコマンドが使用可能です。 . HORIZONTAL 横書きにします . VERTICAL (LA84,LA86,LA280,LN03,LN80のみ有効) 縦書きにします。ただし,LN03 では1ページ内の1 部分のみを縦書きにする事はできませんから,こ のコマンドが現れた次のページから,ページ全体 が縦書きされます。 . SLANT (LA80,LA84,LA86,LA280のみ有効) 右斜体印字を行います。 . UPRIGHT 斜体印字を解除します。 . LM [ +/- ] 左マージンを変更します。符号付で指定された n 場合には現在の値に対して加減を行います。ただ し,タイトル行のマージンは変更されず,/LEFTで 指定された値を使用します。 ・ SIXEL file-spec (LA84,LA86,LA280,LN03,LN80のみ有効) 指定されたファイルをSIXEL形式のイメージ・デー タとして処理し文章中に挿入します。 1-24 KPRINT KPRINT 1.8その他の修飾子 _________________________________________________________________ 1.8 その他の修飾子 <パラメータ修飾子> /ASCII 文字セットをASCIIに設定します。これにより5C ( 16進)のコード を円記号ではなくバックスラッシュとして印刷します。 /JISと同時に指定することはできません。省略時は/JISに設定さ れます。 /CHECK /CHECK [ = (オプション[,...] ) ] /NOCHECK (省略時設定) JIS第2水準および拡張領域の文字が使用されているかどうかをチ ェックし,使用されている場合はメッセージを出力します。省略 時は/NOCHECKでチェックを行いません。 /CHECKでオプションを指定しなかった場合にはLEVEL_II, EXPANDEDのチェックを行います(表 1-3を参照)。 表 1-3 オプション ___________________________________________________________ ALL すべてのチェックを行います。 LEVEL_II JIS第2水準の漢字が使用されているかどうかをチェ ックします。 EXPANDED 拡張領域の漢字が使用されているかどうかをチェッ クします。ただし,拡張漢字94区の罫線文字は対象 外です。 KEISEN 拡張漢字94区の罫線文字が使用されているかどうか ____________をチェックします。_____________________________ /HIGH_SPEED 【LA86,LA88,LA90,LA280またはLA380で有効】 KPRINT 1-25 KPRINT 1.8その他の修飾子 印字を倍速モードにする指定です。 /LETTERと同時に指定することはできません。/HIGH_SPEED, /LETTERのどちらの指定もない場合にはプリンタの設定を変更しま せん。 /JIS 文字セットをJIS-ROMANに設定します。これにより5C( 16進)のコ ードを円記号として印刷します。 /ASCIIと同時に指定することはできません。省略時は/JISに設定 されます。 /KEISEN /KEISEN = (線の太さ) /NOKEISEN (省略時設定) 拡張漢字94区の罫線と8区の罫線を,指定の太さの8区の罫線に置 き換えて出力します。省略時は/NOKEISENで罫線コードはそのまま 出力されます。 パラメータで罫線の太さを指定できます。太さは1〜2の値を指定 でき,パラメータ省略時の値は1です。ただし,実際に2種類の太 さの罫線を出力できるのはDEC漢字1983年版のプリンタだけです。 /LETTER 【LA86,LA88,LA90,LA280またはLA380で有効】 印字を高品質モード(レター・クオリティ)にします。 /HIGH_SPEEDと同時に指定することはできません。/HIGH_SPEED, /LETTERのどちらの指定もない場合にはプリンタの設定を変更しま せん。 /SLANT 【LA86,LA88,LA90,LA280またはLA380で有効】 /SLANT 1-26 KPRINT KPRINT 1.8その他の修飾子 /NOSLANT (省略時設定) 右斜体で印字します。 _________________________________________________________________ 1.9 プリンタの機種による制限 プリンタの種類による印刷機能のサポートの制限を一覧表で示し ます。ここに示されている修飾子の機能はLA86系とLN03 で共通に 使用できます。 表 1-4 プリンタの機種による制限 ___________________________________________________________ LA86 修飾子____________________系[1]_____LN03___________________ /HIGH_SPEED ○ × /LANDSCAPE × ○ /LETTER ○ × /OVERLAY_FORM × ○ /REGISTER_FORM × ○ /SLANT ○ × [1]LA86系=_LA86,LA88,LA90,LA280,LA380__________________ ___________________________________________________________ ○...有効,×...無効 _________________________________________________________________ 1.10 プリント・キューとフォームの設定 KPRINTユーティリティを使用して印刷するためには,あらかじめ プリント・キューと KPRINT用のフォームを生成しておく必要があ ります。この節では,その設定例を説明します。 KPRINT 1-27 KPRINT 1.10プリント・キューとフォームの設定 以下のコマンド例のすべてのパラメータをこのとおりに設定する 必要はありませんが,いくつかのパラメータについてはKPRINTを 使用する場合,注意が必要です。 1.10.1 LA86の設定例 LA86を使用する場合の,ターミナル,フォームおよびプリント・ キューを設定するコマンドの例です。LA88,LA90,LA280および LA380についても同様に設定してください。 $ SET TERMINAL TTA0: /DEVICE=LA80 - /HOSTSYNCH/NOWRAP/WIDTH=511/PAGE=0/PERMANENT $ $ SET DEVICE TTA0: /SPOOLED $ $ DEFINE/FORM LA86_FORM 80 - !【注1】 /MARGIN=(TOP=0,BOTTOM=0,LEFT=0) - !【注2】 /NOTRUNCATE/NOWRAP/STOCK=DEFAULT - !【注3】 /WIDTH=132/LENGTH=66 $ $ INITIALIZE/QUEUE/START/TERMINAL/FORM=LA80_FORM - /ON=TTA0:/DEFAULT=(FORM=LA86_FORM) JSY$PRINT $ 【注1】 フォーム名と番号は,未使用の名前と番号を割り当て ます。 【注2】 フォームのマージン(/MARGIN)はTOP,BOTTOM,LEFTの いずれも0を指定します。 【注3】 必ず/NOTRUNCATE,/NOWRAPを指定します。 1-28 KPRINT KPRINT 1.10プリント・キューとフォームの設定 1.10.2 LN03の設定例 LN03を使用する場合の,ターミナル,フォームおよびプリント・ キューを設定するコマンドの例です。 【注1】 フォーム名と番号は,未使用の名前と番号を割り当て ます。 【注2】 フォームのマージン(/MARGIN)はTOP,BOTTOM,LEFTの いずれも0を指定します。 【注3】 必ず/NOTRUNCATE,/NOWRAPを指定します。 KPRINT 1-29